こんにちは、Dr.ぴかです。
年間5000人以上の患者さんを診察し、現役歯科医として働いています!
歯磨きは大事っていうけど、そんなに大事かなぁ・・・?
歯磨きは口臭ケアにおいて一番の要と言っても過言ではないよ!間違った歯磨きをしていては、口臭改善に効果のある歯磨き粉やマウスウォッシュをいくら使っても無意味だからね。歯磨きの基本を抑えていこう。
歯磨きはするだけでは意味がありません。なんとなく歯磨きをするだけでは、磨くべきところが磨けず、結局、口臭も虫歯も予防できなくなります。
とはいえ、長年の歯磨きが間違っているか、自分で判断するのは非常に難しいです。
そこで今回は歯磨きをしても口が臭い理由と口臭が改善する歯磨き法について解説していきます。
下記に当てはまる方は最後までご覧ください。
・歯磨きしてるのに口臭が改善しない
・何も考えずに歯磨きをしていた
・歯磨きの基本的な方法を知りたい
この記事でご紹介する歯磨き方法を意識すると、口臭だけでなく、虫歯予防にも効果がある歯磨きができるようになります。
歯磨きの基本を習得して、自分の健康貯金を増やしていきましょう。
歯磨きで意識するポイントは以下の3点です。
・自分のレベルにあった歯ブラシを選ぶ
・フロスから始める
・どの歯から磨くか順番を決める
基本の歯磨きを習得すれば、磨き残しも減るから、しっかり習得しようね!
1.歯磨きしても口が臭い理由
歯磨きしてるんだけど、口が臭いんだよねー(´Д`)
それは歯磨きをしてるんじゃなくて、してるつもりなだけだよ!
歯磨きはただするだけではありません。口の中には、親知らずを除いて、抜歯をしていなければ、28本の歯が生えています。
その28本全ての歯の、表、裏、噛む面全てを磨くのが歯磨きです。さらに、歯と歯の隙間も磨かないといけません。
歯の全ての面、そして隙間全部を磨いて初めてちゃんと歯磨きをした、ということになります。
ですので、歯磨きをしても、口臭がする方は、どこかの歯や隙間のどこかが磨けていないはずです。
歯磨きしてるつもりの人は意外と多いです。そのためにも自分がきちんと歯磨きができているのか、歯磨きの基本を歯ブラシ選び方から知っていきましょう!
2.自分にあった歯ブラシを選ぶ
歯磨きの前に歯ブラシ選びの基本を理解しておきましょう。
歯ブラシにはさまざまな種類があります。
・歯周病予防の歯ブラシ
・虫歯予防の歯ブラシ
・ホワイトニング向けの歯ブラシ
・磨き効率がいい歯ブラシ
これは私が簡単にジャンル分けしただけで、歯ブラシの種類はメーカーによって様々です。
私が歯ブラシ選びを患者さんに指導するとき、患者さんの歯磨きレベルとお口の状態に合わせてどんな歯ブラシがいいのかを伝えているよ!
歯周病予防に特化した歯ブラシ
口臭予防に最も使って欲しい歯ブラシで、歯と歯の隙間、歯周ポケットの汚れまでかき出すことに優れた歯ブラシ。ただし、歯ブラシの角度や動かし方をきちんとやらないと汚れはキレイに落ちないので、歯科衛生士による歯磨き指導は必須。
歯の磨き方って種類があるの???
歯周病予防と虫歯予防では磨き方が違うよ。磨き方の違いはまた別記事にて紹介しまーす!
虫歯予防歯ブラシ
虫歯にならないために歯の汚れ除去効率がいい歯ブラシ。毛先がまっすぐで歯の表面の汚れをしっかり落とします。毛の硬さは歯周病予防歯ブラシよりも硬いです。
歯周病を併発している場合、毛の硬さが硬いので、磨くときに歯茎に痛みを感じることがあります。
ホワイトニング用歯ブラシ
歯ブラシの毛の形が四角くなっており、歯の着色汚れをしっかりと落とすことができる歯ブラシです。コーヒーやタバコによるヤニが気になる方が使うことで、着色汚れをしっかりと落とすことができます。ただし、毛が硬いので強い力で磨く癖のある方は磨きすぎて、歯がすり減ってしまう症状がでやすいので注意が必要です。
磨き効率のいい歯ブラシ
丁寧な言い方をしていますが、この歯ブラシは「歯磨きが下手くそ」な人向けの歯ブラシです。
言い方キツくない( ;∀;)?
歯医者として歯磨きは正しくして欲しいけど、なかなか正しい方法を習慣化できない方や、歯磨きをする時間がとれない!なんて人に向けた歯ブラシだよ。
歯磨きがなかなか上達しない方には、ヘッドサイズが大きい歯ブラシで、短時間で、効率的に、全体を磨ける歯ブラシをおすすめします。上下の歯をいっぺんに磨けるヘッドサイズです。
ただし、この歯ブラシでは60点の歯磨きしかとれません。歯周病や虫歯を完璧に予防しよう!というケースには向いておらず、あくまでも歯磨きがなかなかうまくできないという方に向けた歯ブラシです。
歯ブラシって薬局で安い100円の歯ブラシ買ってたよ・・
100円の歯ブラシが悪いわけではないけど、自分の状態にあった歯ブラシを選ぼうね!歯医者さんにいって歯科衛生士さんに相談するのがおすすめだよ〜
3.フロスから始める
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを完璧に落とすことはできません。
ですから、デンタルフロスを使いましょう。
デンタルフロスは歯磨きの前に使うことで隙間の汚れが除去でき、歯磨きの際に、歯ブラシにつける歯磨き剤の薬用成分が浸透しやすくなります。
デンタルフロスって歯ブラシの前にやるんだね!
歯ブラシの後にする人もいるし、明確にフロスからする!という決まりはないけど、せっかく口臭予防に効果のある歯磨き粉を使うなら、デンタルフロスから始めた方が歯磨き粉をより効果的に使えるよ〜
4.どの歯から磨くか順番を決める
歯を磨くときは順番を決めて磨きましょう。
順番を決めて、磨き残しを減らせればどんな順番でもいいですが、
私の指導している順番として
- 右上奥歯頬側
- 上の前歯唇側
- 左上奥歯頬側
- 左上奥歯裏側(口蓋側)
- 前歯裏側(口蓋側)
- 右上奥歯裏側(口蓋側)
- 右下奥歯頬側
- 下の前歯表側(唇側)
- 左下奥歯頬側
- 左下奥歯裏側(舌側)
- 下の前歯裏側(舌側)
- 右下奥歯裏側(舌側)
の順番で磨いて行きましょう!
ぐるっと回っているね!
そうそう!ただ順番を決めて毎日磨くだけ!文章で説明するとややこしいけどイラストにするとシンプルだよ!
4-1.順番を磨かず、同じ箇所しか磨かない人が多い
どんな仕事でも順番を決めて実行することで、もれがなくなり、完璧な仕事を遂行できます。
それと同じで、歯磨きを順番を決めて磨くことで磨き残しを少なくすることができ、口臭や虫歯を予防できます。
磨き残しをしている方の多くは、右しか磨かない、歯の裏側をいつも磨き残してしまうといった方が多いです。右利き、左利きとあるように自分が磨きやすい場所は人それぞれあります。どうしても歯磨きは磨きやすいところから磨いてしまい、それで満足してしまいます。
ですから、磨き残しを少なくするために、磨く順番を決めましょう。
右だけ磨いて左側磨いたり、磨かなかったりしてたかも、、、
何事も順序を決めて行動することが大切!歯磨きも同じだね^ ^
4-2.順番を決めてルーティン化する
プロのスポーツ選手でも必ず試合前にはルーティン化した練習をこなしています。
ルーティン化をすることで、ミスを減らすことができたり、精神的な安定といったメリットが仕事やスポーツで得られます。歯磨きも順番を決めてルーティン化することで、歯茎の調子が悪くなったときにどこの場所が悪くなったのか、すぐに特定することができます。もちろん、順番が決まっていれば磨き残しも減らせます。
歯磨きにおけるルーティン化は
・フロスをする
・歯磨きの順番を決めて磨く
・うがいを10秒かけて終わらせる!
です。毎日の歯磨きをぜひルーティン化して、口臭、虫歯を予防しましょう。
まとめ:自分に合った歯ブラシを選んでフロス、歯磨きをルーティン化しよう
歯ブラシには
・歯周病予防歯ブラシ
・虫歯予防歯ブラシ
・ホワイトニング歯ブラシ
・磨き効率のいい歯ブラシ
があります。どの歯ブラシがいいのか、まずは歯医者さんでどんな歯ブラシを使ったらいいのか、歯科衛生士さんに相談してみましょう。
自分が使った方がいい歯ブラシがわからない、、、という方も多いので、歯ブラシの専門家の歯科衛生士さんに相談すると自分にベストな歯ブラシを選べます。
でも、なかなか歯医者さんに行く時間がないのであれば、歯ブラシに特にこだわらずに、歯磨きをルーティン化してください。
ルーティン化は
・フロスから使う
・磨く順番を決めて磨く
・うがいを10秒して歯磨きを終わらせる
以上です。たったこれだけのことですが、ルーティン化していない人としていない人では、お口の状態も大きく違います。
ぜひ歯磨きをしてもなかなか口臭が改善しないという方はまず、歯磨きのルーティン化を徹底してくださいね!
仕事もスポーツも、歯磨きも基本が大事!
今日から磨く順番を決めてね!
以上、Dr.ぴかでした!
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- 歯医者さんに通っているけどなかなか治らない
- 歯の黄ばみが気になる、、、
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