定期検診に行こう

【歯医者さんで困っている人必見】

歯医者さんに定期検診にいくメリットを解説

こんにちは、Dr.ぴかです。

年間5000人以上の患者さんを診察し、現役歯科医として働いています！

歯医者さんの定期検診は行った方がいいと思っているけど「痛みがないのにいく必要はないんじゃないか？」という思いから定期検診を先延ばしされている方も少なくありません。

• 「そもそも歯が痛くないんだから、歯医者さんの検診なんていらなくない？」
• 「本当に歯科検診を受けて、歯の健康寿命を伸ばせるの？」

といった思いを持っている方も多いです。

そこで今回は歯の定期検診に行き渋っている方に向けて「歯の定期検診の重要性」についてざっくり解説します。

定期検診の目的は治療が必要ないことを確認すること

定期検診の目的は「虫歯や歯周病がないことを確認すること」です。

毎年受ける会社の健康診断は、健康であることを確認するために行われています。

健診で異常があれば、すぐに病院を受診します。また検査結果を見て、毎日の生活で、どのような点に気をつければいいのかもわかります。

ところが、今までは会社の健康診断には歯科検診は入っていませんでした。

（近年、やーーーっと、事業所歯科検診が始まりましたが、検診費用は会社が負担してくれるものの、それでも仕事帰りに自分で歯医者さんを予約して、検診を受ける人はまだ少ないです）

もちろん、何年も歯医者さんに行っていない人で、キレイな歯を維持している人もいれば、石のような恐ろしい歯石を付着させている人、どでかい虫歯を放置したままの人まで様々です。

お口の状態は自己評価が難しいので定期検診を受けることで現時点でのお口の状態を正しく把握することができます。

虫歯予防ができる

定期検診を受けることで得られるメリットはなんといっても「虫歯予防」です。

虫歯予防がなぜ大切なのか、それは

・痛い思いをしなくていい

・歯の治療のための時間をかけなくていい

という最大のメリットがあるからです。

虫歯は進行すればするほど激しい痛みになります。歯の神経まで侵食するような虫歯の激痛は、毎日1人は診察していますが、めちゃくちゃ辛い！です。

痛すぎて、歯医者さんに行くまで食べられなかった、、、なんて人も歯医者では珍しくないのです。

しかも虫歯が大きくなればなるほど、削って詰めるだけの治療でなく、歯の根っこの治療まで必要となり、治療回数がかかり、状態にもよりますが、３〜５回、２か月以上治療に時間がかかることもあります。

半年の歯科検診だけであれば、検診に30分かかるとすると、年間で歯医者さんの時間は1時間

一方、痛みが出てから治療に行けば、30分の治療を5回受けて、2時間30分

時間的ロスに加えて、治療途中の歯は仮の封がしてあると、食事も大変で身体的な苦痛もある、、、

だから、痛みなく、時間を有効活用するためにも歯医者さんの定期検診は受けましょう。

歯周病予防ができる

国民の８割が感染していると言われている歯周病

平成28年歯科疾患実態調査　日本歯科医師会歯の学校より抜粋　https://www.jda.or.jp/hanogakko/vol75/keyperson.html

歯周病のリスクは30代以降から増え、最近では10代でも歯周病の初期症状がみられます。

歯周病は、歯茎が腫れて、出血がするので口臭の主な原因となっています。この歯周病を予防できれば、口臭に悩むこともなくなり、しかも歯周病による歯の損失を防ぐことができます。したがって定期的に歯医者さんに通うことで

・口臭を予防できる

・日本人が歯を失う第一位の歯周病を予防し、美味しく会話できる！

といったメリットを受けることができます。

あと、女性に絶対に知っておいて欲しいことがあります。それは、、、

「歯周病によって歯が出っ歯になる！！！」

ということ。これはなぜか？

歯周病は歯を支える土台の骨を溶かしていく病気です。そのため、しっかり顎の骨に埋まっていた歯が歯周病によってどんどんグラグラしてくるようになります。

そうすると、歯が前に傾くようになり、前歯が出っ歯のように出てきてしまうのです。

「昔は歯並びがよかったのに、最近どんどん出っ歯になってものが噛み切りにくい」

といったご相談を受けますが、歯周病になるとどんどん歯が動いて、出っ歯になって行きます。そして最終的には歯を抜く、、といった場合もあります。

定期検診にいくことで、歯周病リスクを軽減させ、歯を失うリスクを減らすばかりか、見た目の印象も維持することができます。

歯ぎしりについて早期発見できる

みなさん、歯ぎしりしていますか？家族に指摘されて歯医者さんに来たという方もいますが、一人暮らしの場合は、自覚症状もなく、歯ぎしりをされています。

歯ぎしりを毎日していると、どんどん歯がすり減って来ます。

歯ぎしりをしていると

・顎が疲れる

・歯が虫歯じゃないのにしみる

といった症状が出てきます。やっかいなことに一度すり減ってしまった歯は元には戻りません。コンポジットレジン修復である程度は回復することができるものの、すり減った位置で歯の高さが慣れてしまっている場合が多く、すり減った分を足しても、高さが高くて、詰め物を詰めた分結局、削って調整しないといけない、、、というケースがほとんどです。

一種の加齢現象ではあるものの、進行すれば「歯が折れるリスク」もあるのが歯ぎしりです。

歯ぎしりは自覚症状もなく進行し、突然、歯が折れた！ということもあります。

この恐ろしい歯ぎしりを歯の定期検診でもチェックしてもらいましょう。

そしてこの恐ろしい歯ぎしりから歯を守ってくれるのがマウスピースです！

マウスピースを使うことで、歯ぎしりの癖事態を治すことは難しくても、マウスピースが歯の代わりに削れてくれるので歯のすり減りを減らし、歯の寿命を長くすることができます。

歯ぎしりによるマウスピース治療は保険診療で受けることができるので気になる人は歯医者さんへ！

口腔癌などの病気を発見できる

お口の定期検診では歯や歯茎だけではなく、お口全体を検診しています。

お口の中で最も恐ろしい病気、それは「口腔癌」です。ほっぺたの粘膜や舌に最初はデキモノのようにできたと思ったらいつの間にか広がっていた、、、なんてケースもあります。

もちろん、ただの口内炎だったというケースもありますが、やはり年間で5000人近い患者さんのお口の中を見ていると、明らかに「おかしい、、、」というのはわかります。

国立がん研究センター（地域がん登録によるがん生存率データ）より抜粋https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/3_oral.html　参照
2020年のがん種別統計情報　https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/3_oral.html

上記によれば、2020年にはお口、喉のがんで年間7827人の方が亡くなられています。

もちろん大腸癌などのがんと比べると数は少ないですがそれでも年間に7000人以上の方が口腔癌で命を落とされています。

こういった数は少ないけど、怖い病気は、定期的な検診を受けることで明らかな異常を初期の段階で見つけることができます。

だからこそ、かかりつけの歯医者さんを見つけて定期的に検診をしてもらいましょう。

あなたの命のためにも。

ちなみに、歯医者さんでは、がん治療はできないのですぐに口腔外科といった大きな病院を紹介してもらえます。気になる場合はすぐ歯医者さんへ！

まとめ：次の休みの日は歯医者さんに定期検診に行こう！

歯科検診では必要に応じた治療をしてくれます。削られるのが怖い、歯医者さんに突然歯を抜かれそう、、、と色々不安がある方もいるかもしれませんが、治療は患者さんに説明して同意を得た上で、行います。いきなり歯医者さんに相談できない場合は、歯科衛生士さんや歯科助手さんに問診してもらうときに、気になることを相談しておくといいでしょう。

むしろ、怖いから、、といって10年以上歯医者さんに行っていない患者さんのお口の中の方が怖いです（虫歯盛りだくさん、歯周病で口臭マックス！だと治療時間がとにかくかかる！！！）

今が一番お口の状態が若いです。今すぐ、歯医者さんに予約の電話をしてくださいね！

以上Dr.ぴかでした！

また、歯の悩みっていろいろあると思います。

• 歯医者さんに通っているけどなかなか治らない
• 歯の黄ばみが気になる、、、

など、歯医者さんの悩みや疑問が出てくることもあるかもしれません。

そんな時、このホームページの問い合わせを利用してみてください。

返信はできないことも多いですが、悩みに対してブログで応えて行きます。

お口の健康、歯医者さんの悩み、歯科衛生士さんも！よかったら上手くDr.ぴかのホームページを活用してみてください。