こんにちは、Dr.ぴかです。
年間5000人以上の患者さんを診察し、現役歯科医として働いています!
口臭が全然改善している気がしないんだけど、、、どうすれば口臭って改善できるのかなぁ?
いろんな口臭グッズがあるけど、弘法筆を選ばず、というようにグッズ集めの前に正しい口臭対策のやり方を身につけないとね。
患者さんの中には、通信販売で1本2000円以上するような歯磨き粉や、マウスウォッシュを使っているのに口臭が全然改善されない、と言って歯科医院に来院される方もいます。
どうして高い口臭ケアグッズを買っているのに、口臭が改善されてないのか?
それは正しい方法を実践していないからです。
- 自分の歯磨きが間違っていないか
- 正しい口臭ケアの3つのステップ
この記事では、口臭ケアの正しい方法を詳しく解説するよ!
1.あなたの歯磨きは間違っている?
歯磨きは口臭予防についてはもちろん、虫歯予防にも、お口の健康の全てに関わる基本です。
重度の歯周病患者さんほど「毎日歯磨きしているのに、毎日歯茎から出血してくる!」と文句を言っている傾向が強いです。(歯医者に通っているのに!とクレームをいってきた患者さんも極少数ですがいます( ;∀;))
歯磨きをただ毎日やることと、正しい歯磨きを実践することは全く違います。
やればいいのではなく、下手でも正しい方法を1つずつコツコツと実践していくことが口臭対策にも必要です。
正しい歯磨きの方法はお口の健康に大きく貢献し、あなた自身にとっても大きな健康財産になります。
本記事で紹介するのは、意外とやりがちな間違った歯磨きと正しい歯磨きの口臭ケアです。
忙しくても歯ブラシもデンタルフロスもマウスウォッシュもコンビニですぐに手に入る(薬局なんて最近は夜10時までやってますし)ので、今日の夜からすぐ始めましょう。
間違いポイント①:歯磨きは表しか磨かない
歯磨きの間違いポイントとして、歯の表側(頬、唇側)しか磨かないということです。
歯は前歯であれば、唇側、舌側、表と裏があります。
奥歯であれば、表だけでなく、咬む面、舌側の3面もあります。
口臭が改善しないといった方は裏側である舌側に歯ブラシを当ててないケースが多いです。
表の歯茎は引き締まっているのに裏側の歯茎はブヨブヨで出血するといった患者さんはいくら表側だけ磨いても、裏側を磨いてないので、口臭が改善しません。自分の歯磨きのときにきちんと裏側も磨けているかチェックしましょう。
間違いポイント②:デンタルフロスをしない
歯と歯の隙間は汚れがつまりやすく、歯ブラシだけでは毛先が届きません。
デンタルフロスをすることで、歯と歯の隙間の汚れを除去することができます。デンタルフロスはあまり使ったことがないという患者さんはいまだに多いです。ブリッジなどの差し歯が入っている部分はデンタルフロスが通らないので、歯間ブラシが必要ですが、他のデンタルフロスが通せる部分は毎日のデンタルフロスで汚れをとる必要があります。
朝、歯を磨く時間を十分確保できないのであれば、夜だけでもいいのでデンタルフロスを使いましょう。
間違いポイント③:うがいをさっとしかしない
歯磨きの仕上げはうがいです。うがいはマウスウォッシュを使っていようがいまいが重要です。
うがいはさっとしかしない方が多いですが、汚れをかきだしたら、クチュクチュうがいをしっかりとしましょう。うがいの時間でみると10秒程度しかしていない方が多いです。
しかし、しっかりとうがいをすると、1分ほどかかります。1分というと短く感じますが、うがいをしてみると1分もうがいをしているという方は実は少ないです。
お口のケアのうがいはガラガラうがいではなく、クチュクチュうがいで、歯の隙間に水を移動させるうがいです。ですので、左右の奥歯、前歯と3箇所を重点的にそれぞれのクチュクチュうがいが必要となります。
今日の歯磨きのときに時計をみながらでいいので、まずはうがいの時間を測ってみましょう。
2.正しい口臭ケアの3ステップ
あぁぁ、、一生懸命磨いてたつもりだったけど、表しか磨いてないし、フロスって毎日はやってない、、
今日から正しい方法で着実にステップを踏んで行けば大丈夫!まずは家にある口腔ケアグッズを使いながら正しいステップを実践していこうね。
ステップ①:デンタルフロスから始める
歯ブラシの前にデンタルフロスで歯と歯の汚れを除去しましょう。
フロスの順番は歯磨きの前でも歯ブラシの後でもどちらでもOKです。歯と歯の汚れをとってから歯ブラシをすることで歯磨き粉の有効成分が歯と歯の隙間に浸透しやすくなるのでおすすめです。仕上げにデンタルフロスをする方は最後のうがいを入念に行うことがポイントです。
ステップ②:歯ブラシは全ての面を磨く
歯ブラシは全ての面を磨きましょう。
- 順番は①右上表〜左上表、次に左上裏から右上裏を磨きます。
- そして下の歯も同様に、右下奥表から左下奥表を磨きます。
- 最後に左下奥裏側から右下奥裏側を磨いて行きます。
この順番をルーティン化することで裏側もしっかりと磨けるようになり磨き残しが減ります。
磨く順番を決めて磨き残しがないようにしっかりと磨いていきましょう。
ステップ③:うがいは入念に
うがいはさっとするのではなくて、入念にしましょう。
歯は右奥歯、上下前歯、左奥歯の3ブロックにわけて、それぞれ5回ずつクチュクチュしましょう。このときに歯と歯の隙間に水が移動している意識を持つようにうがいしてください。マウスウォッシュを使っている場合は、薬用成分がフロスでキレイにした歯の隙間に浸透するイメージを持ってうがいをすることが、効果のあるうがいになります。
うがいはガラガラうがいしかしてなかったよ〜
風邪を引いたときはガラガラうがい、普段の歯磨きのときはクチュクチュうがい、左右上下、合計15回がポイントだよ^_^
まとめ:月に1回は口臭セルフチェックを行い、口臭予防を目指そう!
今回は口臭改善に欠かせない口臭セルフチェックの具体的な方法を解説しました。今回は口臭対策だけでなく、お口全体の健康に関わる歯磨きの基本について解説しました。
正しい歯磨きの方法は口臭だけでなく虫歯予防にも必要不可欠です。
ステップ①:デンタルフロスから始める
ステップ②:歯ブラシは全ての面を磨く
ステップ③:うがいは入念に
正しい口臭ケアの3ステップを習得すれば、歯磨きレベルが上がり、虫歯予防にも役立ちます。
いろんな口臭対策グッズを使うのではなく、まずは自分の家にある歯ブラシ、歯磨き粉を使いながら正しい口臭ケアのステップを習得してください。
うがいは水でもいいですが、マウスウォッシュを使うとより効果的なので、コンビニや薬局でとりあえず買って使ってみましょう。
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自分の口が臭いのかどうか、そもそもわからないときはセルフチェックを始めてみましょう。
正しい口臭ケアを習得した上で、自分の悩み別にあったお口のセルフケアグッズを買うことでより効果的にお口のトラブルを解決できます。まずは自分の毎日の歯磨きのステップを確認して習慣化することから始めましょう。
弘法筆を選ばず!まずは今の歯ブラシ、今使ってる歯磨き粉でしっかりとケアしてその上で使い切ったら口臭予防グッズを買いましょう!
以上、Dr.ぴかでした!
歯の悩みっていろいろあると思います。
- 歯医者さんに通っているけどなかなか治らない
- 歯の黄ばみが気になる、、、
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