こんにちは、Dr.ぴかです。
年間5000人以上の患者さんを診察し、現役歯科医として働いています!
口臭に悩まなければ、もっと気になっている人といい感じになれると思うんだ。でも、口臭が気になってアプローチできないんだ‥
それじゃあ、口臭に悩まない生活を手に入れるためのセルフケアを実践しよう!口臭に悩まない生活を手に入れるための方法について詳しく解説していくね^_^
口臭に悩まないようにするには「セルフケアを実践する」「口臭の自己評価をする」「歯医者さんでの専門的なケアを受ける」といったことが必要です。
今回は「セルフケアを実践する」ことに焦点を当てて、具体的な口臭ケアの方法について解説していきます。
今回の記事でわかること
・口臭に悩まないようにするための具体的な口臭セルフケア方法
セルフケアを実践して、口臭に悩まない生活を目指そう!
口臭セルフケアの5ステップ
口臭に悩まない生活を手に入れるためには、正しい口臭セルフケアを実践する必要があります。
歯磨きはしているのに、口が臭い、といった訴える患者さんの多くが、正しい口臭セルフケアが実践できていません。
本記事では、5ステップで正しい口臭セルフケア方法をします。
ステップ①:歯ブラシは歯周病専用を使う
ステップ②:フロス・歯間ブラシをする
ステップ③:殺菌効果の高い歯磨き粉を使う
ステップ④:薬用マウスウォッシュを使う
ステップ⑤:舌ブラシを使う
口臭を予防する方法として、歯磨きをすれば口臭は治る?口臭を予防する5つの方法でも解説しています。
ステップ①:歯ブラシは歯周病専用を使う
今回は口臭に悩まないための歯ブラシについて考えます。
- 口臭の原因は歯周病が8割
- 歯周病に特化した歯ブラシを使う
- 歯周病を予防するための歯の磨き方を習得する
歯周病による口臭はセルフケアで確実に改善します。
そのため、歯周病に特化した歯ブラシを使い、歯周病予防のために正しい磨き方ができているか確認しましょう。
- 歯ブラシは毛先が細く、歯と歯茎の隙間に入るタイプを選ぶ
- 歯を磨くときは歯と歯の隙間に当て、歯茎から歯の方に向かって汚れをかきあげて磨く(上の歯なら歯茎から下に、下の歯なら歯茎から上に向かって隙間汚れをかきだす)
歯周病ではなく、虫歯で歯に穴が空いて口臭がするならすぐ歯医者さんにいかないとダメだけどね!
どんな歯ブラシか具体的に下記におすすめの歯ブラシを紹介しておきます。
市販でも問題ないです。市販なら、歯周病予防と書いてあるもので、毛先が細い、毛先がギザギザして隙間に入りやすいタイプのものを選びます。
ステップ②:フロス・歯間ブラシをする
歯周病による口臭は歯周ポケットに汚れ(プラーク)が溜まって、細菌が繁殖して、臭い物質を発生させます。
ですから、フロス、歯間ブラシを使います。
歯ブラシだけでは完璧に磨いてもお口全体の60%しか汚れが除去できません。
残りの40%は歯と歯の間の汚れなので、フロス、歯間ブラシを使いましょう。
フロスも歯間ブラシも市販でOK!ですが、おすすめの物を紹介していきます。
フロスだけでもいいですが、40代を過ぎると歯と歯の隙間が広がってきてフロスだけでは取りきれなくなってくるので歯間ブラシを部分的に使うといいでしょう。
歯間ブラシはサイズが極細のものから、大きいサイズまで様々なサイズがあるので、一度、ちょうどいいサイズを歯医者さんに行って教えてもらうことをおすすめします。
歯間ブラシは間違ったサイズを使うと、歯茎を傷つけ、歯と歯茎の隙間が大きくなって食べ物がつまりやすい原因にもなるので、サイズ選びは慎重に。
フロスなんて使ったことないなんて方はまず使うことから始めてみよう!
ステップ③:殺菌効果の高い歯磨き粉を使う
殺菌効果の高い歯磨き粉を使いましょう。
特に硫化水素(卵の腐った臭い)やメチルメルカプタン(魚の臓物臭)といった口臭の原因物質を発生させる嫌気性菌を歯磨き粉で殺菌しましょう。
殺菌効果の高い歯磨き粉はイソプロピルメチルフェノール(IPMP)が配合されています。
IPMP配合歯磨き粉
IPMP(イソプロピルメチルフェノール)とは、バイオフィルム(汚れが長時間たって膜になったもの、要はぬめりで、菌の温床、毒素まで発生させる)に浸透して、殺菌してくれる成分のこと。
この浸透するIPMPが配合されている歯磨き粉でおすすめなのがシステマSP-Tジェルです。 市販であれば、生葉にも配合されています。
夜は唾液の分泌も減って、細菌繁殖するから夜にしっかりと殺菌成分を浸透させて口臭を予防することが本当に大切!
ステップ④:薬用マウスウォッシュを使う
歯磨きが終わったら、薬用マウスウォッシュで歯と歯の隙間に殺菌成分を浸透させましょう。磨き終わって、バイオフィルムを除去したら、グルコン酸クロルヘキシジン(CHG)が配合されている薬用マウスウォッシュを使いましょう。
グルコン酸クロルヘキシジンが配合されている薬用マウスウォッシュは、歯の表面に付着するため、殺菌作用はもちろん、歯の表面にプラーク(細菌の塊)が付くのを抑制してくれます。
グルコン酸クロルヘキシジン配合薬用マウスウォッシュ
グルコン酸クロルヘキシジン(CHG)は細菌の繁殖を最大12時間抑制してくれます。細菌の表面に付着することで、口臭を発生させる嫌気性菌を破壊します!
さらに、歯の表面だけでなく、粘膜にも細菌が付着するのを防止します。このグルコン酸クロルヘキシジン配合の薬用マウスウォッシュとしておすすめなのが、コンクールF です。
濃縮タイプなので、コストが安く洗口1回あたり、コンクールはたったの1.4円
ちなみに市販の原液使用の洗口液は1回あたり、7円もするのでコスト面でもおすすめ!市販ではグルコン酸クロルヘキシジン配合されている洗口液がないので、歯医者さんで購入するかネット通販で購入するといいでしょう。
薬用マウスウォッシュって他の市販のものは使っちゃだめ?
仕上げに細菌を抑制するために使って欲しいけど、菌を殺菌するだけなら、イソジンなどのポピヨンヨードでもいいよ!でも、甲状腺疾患がある人や妊婦さんとかは使えないのと、使い過ぎると、粘膜が荒れたり、歯にイソジンの着色が着くから毎日はおすすめしないよ。
ステップ⑤:舌ブラシを使う
歯磨きが終わって、洗口液で仕上げまで終わったら、最後に舌ブラシで舌苔(舌の上の汚れ)を除去します。
舌ブラシは1日1回、朝の歯ブラシのときの使用で問題ないです。舌を5回くらいこすりましょう。擦り過ぎると舌が傷つくので擦り過ぎには注意が必要です。
舌ブラシにはナイロンタイプのものと、ヘラタイプのものがあります。ナイロンタイプの方が汚れが舌を傷つけにくく、しっかりと汚れをとってくれるのでおすすめです。
ナイロンタイプでおすすめなのがペロリーナです。
市販でもナイロンタイプのものが売っているので、使ってみましょう。
このように口臭セルフケアを1か月継続しましょう。5ステップを続けるだけでも、口臭を発生させる嫌気性菌の繁殖を抑制できます。
それでも、口臭が気になる場合は、きちんと歯磨きができているのか、歯医者さんに行って歯科衛生士さんに相談しましょう。汚れを染め出す薬剤があるので、歯磨きがきちんとできているかチェックするといいでしょう。
口臭セルフケアをする前に歯医者さんに口臭をチェックしてもらった後に、1ヶ月後くらいに再度、歯医者さんに再評価してもらうと、正しくセルフケアができているかわかるよ!
まとめ:正しい口臭セルフケアができれば口臭に悩まない生活が手に入る
今回は具体的な口臭セルフケアの5ステップについて解説しました。
口臭に悩まない生活を手に入れるためには、毎日セルフケアを継続することが重要です。
口臭に悩まないためには下記の手順でセルフケアを行いましょう。
ステップ①:歯ブラシは歯周病専用を使う
ステップ②:フロス・歯間ブラシをする
ステップ③:殺菌効果の高い歯磨き粉を使う
ステップ④:薬用マウスウォッシュを使う
ステップ⑤:舌ブラシを使う
口臭に特化した歯ブラシ、歯磨き粉、洗口液を使うことで口臭予防ができます。
虫歯予防では使う歯ブラシや歯磨き粉も変わってきます。
今回の記事を参考に毎日のセルフケアを変えて、口臭に悩まない生活を手に入れてね!
以上、Dr.ぴかでした!
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- 歯医者さんに通っているけどなかなか治らない
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